2011/12/25
■学生パロ番外編「クリスマスの話」
シキ留学から三年後、アキラ大学一年生のクリスマスの話です。風邪を引いたとき額と額を合わせて体温を測るあれを、シキとアキラがしていたら非常に可愛い!ということで、入れてみました。


通販受付53の方、到着のご連絡ありがとうございました! 無事到着とのことで、よかったです!

12/20 「新作開始、心待ちにしておりました〜」の方へ
新作、読んでくださってありがとうございます! 楽しい雰囲気にするつもりだったのですが、全員生存しているEDの状況をあれこれ考えて辻褄合わせしているうちに、シキ視点ということもあって、妙にシリアスになってしまいました。パーティの部分では、わっと皆が騒いでいる感じになったらいいなと思います。楽しみにしていただいているとのことなので、頑張って続きを書きますね!
そして、学生パロ、長い間見守っていただいて、ありがとうございます! 書いている私自身、途中でストーリーがほのぼのからシリアスになっていったりと迷走してしまって、「続きを書くべきなんだろうか? 途中でももうやめた方がいいのでは?」と迷ったこともあるので、「終わってしまって寂しかった」とまで言っていただけてとても幸せです。
今年はみんな、いろんなことがあって大変でしたよね。私もサイトを更新することで気分転換していた部分があるので、サイトを見て元気になったと言っていただけて嬉しいです。!(感想のことは、どうかお気遣いなく。感想をいただくのも勿論とても嬉しいのですが、このサイトの文を読んで楽しんでいただけるだけでも本当に有難いので)
いつもサイトを見ていただき、本当にありがとうございます。これからも頑張って更新しますので、またときどき見に来ていただけたら幸いです!



2011/12/18
■捏造・全員生存ED「みんなでパーティ1」
以前メモに書いていたみんなで宴会ネタが好評だったので、お話にしてみることにしました。ちょうど年末年始の宴会シーズンなので、のんびり連載していきます。
全員生存して、それぞれに旧祖から脱出。三年経って内戦が終わったので、(国内の行き来が自由になったので)シキの家(親から継いだお屋敷)にみんなで集まってパーティしようというお話です。シキアキは、PC版準拠でトシマで監禁してピアッシングその他いろいろしたものの、エンディングの段階で離れて生きることになったという設定です(ただし、お互いにまだ想いあっているという)。ゲーム中は仲良くできる状況でなかったキャラたちのほのぼのシーンを書きながら、パーティで再会したシキアキができあがっていく様子を書けたらいいなと思います。
シキ、アキラ含めて、各話ごとに様々なキャラクターの視点で話が展開する予定ですが、誰が語り手になるかは未定です。ちなみに1話目の今回はシキが語り手で、パーティの発端の理由などがちらっと出ています。あと、パーティする割には雰囲気がしんみりかも。
お正月ごろにパーティしているシーンが書けたらいいのですが、そこまでたどり着かないかもしれません。
お正月どころか、もしかしたら一月終わるころにまだパーティの話を連載中かもしれませんが、そこはご愛嬌ということで。


<通販連絡>
・受付53の方、本日発送しました。メールでもお知らせしておりますので、ご確認ください。



2011/12/04

・ED3のシキが望むもの
本来は11/20のメモの小話のあとがきに当たる語りなのですが、この間は小話を書いたところで時間切れになってしまったので。
※ED3のシキがアキラとの関係性に満たされていない前提での語りです。そういう解釈があまり好きじゃないという方は、ご注意ください。


甘々でラブラブなED3も大好きなのですが。今回は辛めにED3のシキがアキラとの関係性に満たされていないという前提で語ってみます。
ED3シキがED3アキラを放置しているのは、素直になれないからであるのと同時に、ED3アキラがシキの望む形とは違うからという解釈もできるんじゃないかなとふと思いました。
エンディングの時点で、シキはゲーム本編の反抗する気概のあるアキラの心を自分のものにしたくて、彼を連れ去りました。で、彼の心を奪うために(おそらくですが)室内に閉じ込めて性行為を繰り返しました。が、アキラは正気を失って、ED3のアキラ(=淫靡アキラ)へと変わってしまいます。
この時点で、シキは無意識のうちに(というのも、たぶん彼は自分の恋情を認めようとはしないので)、「自分が望んだ形とは違う」と感じたのではないかと思います。多分、シキが無意識に望んでいたのは毅然として強い人間にも向かって行けるアキラであり、ED1(さらに言えば+シキ復活後)のような本編時のアキラに近いアキラが傍にいてくれるというのを理想として無意識に描いていたのではないか、と。
でも、実際にはアキラがシキの望むED1アキラ(ではないですが、ここではそう表現してしまいます)のように存在するためには、性行為だけではない心からの愛情か、互いに背中を預けられるような信頼を向けることが必要だったと思われます。で、ニコルウィルスに適合して“感情を切り捨て”て全てを乗り越えたはずのED3シキには、切り捨てたはずの愛情や信頼をアキラに向けることはできない(不可能というのではなく、ED3シキの心がそれを許さないという意味で)。
ED3アキラはED3シキにとって、自分の望む形とは違うんだけど、もしかしたら少しの歩み寄りで互いの間の虚ろに冷め切った関係性を変えられるかもしれないんだけど、歩み寄ることは自分の中で許されないからずっと満たされない感じを抱えていて……というループな関係もED3の解釈としてあるんじゃないかなと。


11/28 ましろ様
こんばんは! お返事がおそくなって、申し訳ありません。
学生パロ、最後までお付き合いくださって本当にありがとうございます!ずっと読んでいたよお疲れ様、と言っていただけて、思わず嬉しさに疲れが吹っ飛びました。
学生パロは、平和な普通の環境で、でもゲーム本編みたいな毅然とした雰囲気に成長していくシキとアキラが書けたらいいなというのが目標でした。ですので、アキラの芯の強さやシキの格好よさが出せていると言っていただけて、幸せです。シキがジェントルというのは、書いているときには全く意識していなかったので、「そう見えるのか」と驚きました。そして、とても嬉しいです。
きっと、二人の新婚生活は仕事場ではED2の総帥と秘書のようにキリッと呼吸ぴったりに仕事をこなしつつ、家ではラブラブなのだろうと思われます。番外編で、余力があればそういう場面もちょっと入れられたらと思っています。
コメント、本当にありがとうございました! ましろ様も、どうかお身体にお気をつけてお過ごしください。



2011/11/27
■学生パロ「別離の話14」(完結)
とりあえず本編は完結しました。あとは時々番外編を書くかもしれません。いろいろ迷走しましたが、お付き合いくださった方、本当にありがとうございました!励ましのコメントを下さった方、いつも元気をいただいていました。




2011/11/20

かなり短いのでメモに載せました。
眠るアキラを見つめるシキというシチュエーションが好きです。
アキラが目覚めて、ふわっと笑いかけると、なおのことよし。


煉獄(シキアキED3)

 すぅすぅと安らかな寝息が聞こえた。途端、頭を占めていた様々な雑事が、すっと消えていく。シキはそっと息を吐いた。
 遠征から戻り、溜まっていた仕事のうち、急ぎのものを済ませて自室に戻ったのが夜遅く。やはりというべきか、そこに閉じ込めているアキラは、ベッドに横たわって眠っていた。シキは足音を殺してベッドに近づき、そっと腰を下ろした。皮の手袋を外して、シーツの上に散らばる青灰色の髪に触れる。額に掛かる髪を払うと、寝顔がのぞいた。
 眠るアキラの表情のあどけなさ、穏やかさに、シキはまた静かに息を吐く。
 かつて、ニコル・プルミエの血を呑んで力を手にしたシキは、衝動のままに嫌がるアキラを何度も犯した。そうすることで、彼の正気を奪って己と同じ狂気を与えた。アキラを所有物とするためには、他に方法がなかったのだ。
 けれど、時折――そう、今のように狂気が鳴りを潜めたアキラの姿を見るたびに、胸の片隅が疼くような感覚を覚える。プルミエの血を呑んで捨て去った理性が、感情が、どこか遠くで叫んでいるような気がする。

 ――違う、アキラを狂気に堕としたかったわけではない。
 ――ただ、傍にいてほしかっただけだ。大切にしたかっただけだ。
 ――愛し、愛されたかっただけだ。


 捨て去った感情の叫びは、もはや今のシキにとっては、嵐に吹かれる木々のざわめきのような曖昧な言葉とも言えない代物でしかなかった。その内容を理解することはできないのだ。
 シキは、己に理解できない感情の名残に促されるように、眠るアキラの頬に手を伸ばした。白く滑らかな頬を撫でてから、手を離す。すると、アキラの瞼がゆっくりと持ち上がり、ぼんやりした碧眼が空をさまよった。何かを探すような動き。シキがアキラの顔を覗き込むと、彼はシキを目に映して、安堵したように微笑んだ。
 穏やかで、安心しきった笑み。
 その表情に、またシキの中のどこか遠い場所で、ざわざわと捨て去ったはずの感情がざわめく。
「……おかえり、シキ」アキラは起き抜けのかすれた声で言った。
「あぁ、今、帰った。食事は、きちんと一人で食べたのだろうな?」
 まるで子どもにするような問いかけ。しかし、シキは尋ねずにはいられなかった。シキによってこの城に幽閉されてからというもの、アキラはともすれば食事を抜きがちになっていた。
「食べてない。食欲、なくて……」アキラは小声で答えた。
「仕方のない奴だ」
 シキは、今日は怒る気分にもなれず、ため息をついた。そこで、ふとベッドサイドのテーブルに置かれた果物の皿に気付き、手を伸ばす。赤く熟した苺を摘まみ、そっとアキラの唇に触れさせた。シキがこんな風にアキラを甘やかしたことは、一度もない。気まぐれからの行動だった。
 けれど。アキラは文句を言いもせず、唇を開いてシキの差し出した苺を受け入れた。獣の子どもが無防備に、信じ切った様子で、親の与える肉を食むように。
 シキは呆然として、苺を咀嚼するアキラを見ていた。こんなに衝撃を受けたのは、ニコル・プルミエに敗北したとき以来だろうか。しかし、己がなぜ衝撃を受けているのか、シキには分からなかった。
 ざぁざぁと、胸の奥のざわめきが一段と大きくなる。捨てたはずの感情が上げる叫び。なぜか今は、その内容を知りたいと強く思った。けれど、どれほど願ってもそれは不可能なことだった。ニコルウィルスに適合した今、シキの中から感情を受け取って理解するための思考は、失われてしまっているのだから。
 己の内面を理解できないことにシキは苛立った。その苛立ちに任せて、アキラの肩を掴み、ベッドに押し倒す。アキラは驚いて目を見張ったものの、すぐにいつもの淫靡な笑みを浮かべた。
「シキ……」
 誘うように手を伸ばしてくる。真っ直ぐにこちらを見上げる碧眼には、狂気が躍っていた。

 ――違う、そうじゃない。
 ――俺が求めたのは、アキラの。


 頭の片隅で何かが「違う」と訴える。その声に一層怒りを煽られながら、シキはアキラに覆いかぶさっていく。己の内なる声を締め出すように。



通販受付番号52だった方へ
あずさ様、到着報告ありがとうございました!封筒の中身、無事だったとのことでほっとしました。
ケイスケは……トシマのお話を書くならぜひ、生き残ってもらおうと思って書いたので、ケイスケを心配しながら読んでいただけて嬉しいです。『この手の中に〜』は、シキが廃人にならないEDへ向かうにはどんなストーリーだったらいいだろうか?と思いながら考えたので、「このアキラなら大丈夫」と思っていただけて、光栄です。
ご感想いただけて、とても嬉しかったです。ありがとうございました!




2011/11/13
更新についてのお知らせ。
一か月ほど仕事が忙しいので、更新が不規則になるかもしれません(多分12月半ばまで)。メモももしかすると書けたり書けなかったりになるかもしれません。


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・受付52の方、土曜日に発送しました。メールでもお知らせしておりますので、ご確認ください。


2011/11/06
■役者パロ「執事ごっこ」
月曜日はハロウィンでしたね。何か仮装とかハロウィンぽいものを更新したいなと思ったのですが、思いつかず。『仮装』のキーワードだけが暴走して、『ご主人様と執事ごっこ』になってしまいました。コンセプトは、謎解きはR−18的展開の前に、という感じだったのですが、意外とシリアスになってしまいました(が無理矢理そういう流れは付け加えた)。
今回は、ドラマで放送中の『謎解きはディナーの後で』の役者パロです。『謎解きは〜』のあらすじが文章中出てきますので、まだドラマを見てない方やまだ本を読んでない方はご注意ください。ちなみに、事件のトリックはネタバレしていませんのでご安心ください。

・シキアキと主従関係
ED2やED3からも分かるように、シキとアキラの二人だと、どうしてもシキが主でアキラが従かなというイメージがあります。が、シキには執事姿も似合いそう(アキラが着ても、もちろん可愛らしいでしょうが)。という思い付きから、シキが従でアキラが主になる関係を妄想してみました。
パラレルで。
まず、アキラはどこかの財閥か何か由緒ある家(仮にA家とします)の血筋ですが、アキラの両親は結ばれるために駆け落ちして家を出、やがてアキラが生まれます。三人で一般人の暮らしをしていたものの、交通事故で両親が他界。残されたアキラはゲーム本編のように孤児院→里親の家→一人暮らしと居を移していきます。一人でバイトをしながら生きていたアキラ。そこに、ある日、代々A家に仕えてきた執事の血筋のシキが、アキラを探してやってくるわけです。
シキの家は、シキの曽祖父か祖父あたりの代でゆっくり凋落していくA家の主を見捨てて、A家の分家筋であり事業で成功して成り上がったB家に仕えるようになります。が、シキは「すでに成功している人間に忠誠を誓ったのでは、つまらん」とか何とか言って、敢えてアキラを探し出して、無理矢理に「俺の主はお前だ」と宣言してしまいます。さらにアキラは強引にシキの家に連れて行かれ、主としての教育を無理矢理受けさせられます。
と、そこへA家の現在の当主(=アキラの祖父)が病で先が短いということが明らかになり、財産分与で周囲がもめはじめます。アキラは孫なので、財産(A家の財閥の株とかも含む)を受け取る権利があります。A家の当主は、財閥の企業で実績を上げた人間に、遺産の大半を与えると発表。そこで、シキとアキラはA家の企業に乗り込むのですが、分家筋B家の当主の息子も、遺産獲得のために送り込まれていました。
で、シキはマイフェアレディよろしく育てたアキラと共に、企業で次々に難題に取り組んでいくわけです。ちなみに、シキはあくまで前へ出ず、アキラの秘書という立場だといいな。
アキラたちの前に現れる難題は、プロジェクトX並みに難題なのですが、シキの戦略とアキラの真摯さと包容力(ゲームの各キャラルートで見せたみたいな!)で、乗り切っていくという。













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