心の刃
■注意■ 1)性描写があります(こへ雷8割、長鉢2割くらい) 2)鉢雷が恋仲です(性描写なし、匂わせる表現はあり) 3)鉢雷前提での色授業なので、ある意味では「寝取られ」かもしれません。(あくまで実習なので、本人たちはそのような意識はあまりありません、ちょっと嫉妬するくらいの描写です) 灯りを絞った部屋には五年〈ろ〉組の九名が集まっていた。皆、コの字型に延べた自分の布団の上にいる。その光景だけ見ると、楽しいお泊まり会のようだ。だが、異様なのは〈ろ〉組の生徒たち全員が強ばった表情で正座している点だった。きっと下級生たちがこの光景を見たら、首を傾げることだろう。 不破雷蔵もまた、ひきつった表情をなんとか押し隠して、布団の上で畏まっていた。すぐ右隣には、同室かつ親友以上恋仲未満の鉢屋三郎がいる。三郎はおしゃべりで緊張を紛らわす類の男だが、今宵ばかりは殊勝な面もちで小さくなっていた。 雷蔵にしてみれば、そんな借りてきた猫みたいな三郎はおかしくて仕方がない。これが普段の日常の中でなら、声を上げて笑ってやっただろう。しかし、雷蔵自身もそんな余裕はなかった。 忍術学園では、四年生から房中術の授業が行われる。四年生は座学のみだが、五年生以上となるとそうもいかない。組ごとに実習も行われる。そうして、今宵は五年〈ろ〉組が実習を行う番だった。房中術の実習というからには、むろん、相手が必要だ。忍術学園の伝統で、五年生の指南をするのは縦割りの組の六年生と決まっている。 平たく有り体に言えば、雷蔵たちはこれから六年〈ろ〉組の生徒と交合することになるのだった。おまけに、誰が誰と当たるのかは分からない。ただ、手心を加えるのを防ぐため、同じ委員会の先輩と後輩は組むことがないと聞かされていた。 五年〈ろ〉組の中では、六年〈ろ〉組の生徒が同じ委員会にいるのは雷蔵だけだ。つまり、雷蔵は確実に同じ図書委員会の委員長・中在家長次と当たることはない。だが、それだけ分かっていてもどうだかな、と思う雷蔵だ。 同じ委員会で気心の知れた先輩と身体を繋げるのは、確かに気楽かもしれない。だが、逆に同じ委員会で日常的に接することがあるから気まずいとも言える。正直、雷蔵は悲しむべきか、喜ぶべきかも分からなかった。 だいたい、皆、一つの部屋に集まって実習を行う必要があるのだろうか。いくらこれは実習であって、感情を挟む余地を残してはならぬとはいっても、それはそれ。いちおう、性行為をするのだから、もっと配慮のある環境――というか、個室でヤればいいはずだ。 何が悲しくて、級友らと痴態を見せあわねばならないのだろう。恥ずかしいじゃないか……と雷蔵はチラリと隣で俯く三郎を見た。 三郎と雷蔵は、親友以上恋仲未満といった微妙な関係である。それとは別に、互いの肌に触れたことはあった。口吸いをしたり、互いの熱を散らしあったりということは日常的に行っている。 ただ、抱き合って最後までしたことはなかった。先日、ヒョイとそういう雰囲気になったのだが、互いに思いとどまったのだ。 だって、房中術の実習が控えている。最後までしてしまったとして、房中術の実習の際に馴れた様子だったら恥ずかしいではないか、ということになったのだ。 雷蔵も三郎も、互いの初めてに心惹かれる部分がなかったわけではない。だが、行為に馴れていて実習中に先輩に感づかれたら……という恥ずかしさの方がどうしても上回った。そのため、性行為の大半は雷蔵にとっても三郎にとっても、未知の部分だ。 ――それにしても、三郎の奴、だいぶ緊張してるな。 隣の三郎の気配を感じて、雷蔵はそう思った。どこか落ち着かないのは自分も同じなのだが、三郎は変装を得意とする特性上、他人との接触があまり得意ではない。密な接触は変装がバレるからだ。その代わり、懐に入れてしまった相手のことは無防備なほどに信用してくれる。雷蔵は三郎の、そんなところがかわいくて仕方ない。 少し三郎の方に身を寄せて、手を伸ばして。膝の上で握りしめられている三郎の拳に触れた。顔は正面を向けたまま、閉ざされた三郎の拳の指をやんわりとこじ開ける。冷たい指の合間から掌に触れた。 部屋は薄暗い上、皆、緊張しているので、二人が手を重ねていることには誰も気づかない。雷蔵は指先でそっと、掌を撫でてやった。強ばった彼の肩を撫でる代わりに。 三郎がほぅっと息を吐く音が、微かに鼓膜を震わせる。そのときだった。六年〈ろ〉組の生徒たちと思しき気配が近づいてきた。 やがて、部屋の戸が開かれる。雷蔵は三郎の手を離し、布団の上で正座しなおした。部屋の中に入ってきた六年生が、示し合わせたようにそれぞれ五年〈ろ〉組の生徒たちの元へ散っていく。 隣の三郎の前に立ったのは、中在家だった。雷蔵はそのことにほっとする。中在家ならば、きっと三郎を気遣いながら事を進めてくれるはずだ。しかし、自分の前に立った人物を目にした途端、雷蔵はギョッとした。雷蔵の前に立ったのは、暴君と密かにあだ名されてる七松小平太だった。 「な、七松先輩……」 「お前の相手は私だ。今日はよろしく頼む!」 これから組手でもするかのような爽やかさで挨拶をされる。雷蔵は強ばった身体をギギギと動かして、何とかみつ指をついて頭を下げた。 「こちらこそ……よろしくご指南ください」 「そう固くなるな。気持ちは分かるが、固くなっていては辛いだけだぞ」 七松はいきなり、雷蔵の前にどっかりと腰を下ろして胡座をかいた。真っ直ぐに視線を合わせてくるその瞳が、わずかな灯りの中でも快活な光を放っているのが分かる。 ――ぼ……房事って、こういう雰囲気の中ではシないような……。これはこれで、なんだかいたたまれないというか……。 自分の意思に反して、顔が熱くなる。きっと今、自分は赤面していることだろう。情けない、と思ったそのとき、七松が手を伸ばして頬に触れた。そのまま、どんどん顔が近づいてくる。雷蔵は思わず、身を引いた。 「っ……あの、先輩……」 「口吸いくらいで戸惑っていては、続きはできないぞ、不破」 「す、すみません……」 逃げ腰になりながらも、雷蔵は七松の口づけを受けた。 最初は唇を触れ合わせるだけだったのが、次第に柔らかく噛まれるようになる。それに促されるように、雷蔵は唇を開いた。途端、するりと七松の舌が口内に滑り込んでくる。一瞬、怯んだけれど、されるがままでいるわけにもいかない。雷蔵は三郎としたときのことを思いだしながら、七松の口吸いに応じた。 口吸いを続けながら、七松の大きな手が寝間着の襟元を寛げる。素肌に感じた空気が冷たい。それに、下帯を身につけないために脚のあたりも心もとない。思わずゾクリと身を震わせると、七松が唇を離して微かに笑った。 「寒いか?」 「少し」 「じきに気にならなくなる」 短い会話の後に、七松は雷蔵の肩口に顔を埋めた。そのまま、押されるのに抗わず、しとねに身を横たえる。すぐに七松が覆いかぶさってきて、雷蔵の無防備な咽喉を甘く噛んだ。 熱い舌がゆっくりと雷蔵の喉仏の形をなぞる。まるで、いつ、獲物に牙をつき立てようかと思案するかのよう。三郎との肌の触れあいでは考えたこともなかったけれど、交合というのは獣の食事に似ているのかもしれない、とふと考えた。七松だけがこうなのだろうか? それとも、房事という行為がおしなべて獣が獲物を食らうのに似ているのか。経験がない雷蔵には分からない。 分からないままに、七松に食われていく。肌を這う七松の舌や指や唇が、雷蔵の身体を開いていく。緊張で堅くなっていたはずの四肢は、熱と刺激で骨抜きにされかかっていた。今や雷蔵はあまりに無防備だった。身を守るための鎖帷子も、衣類さえも取り払われている。もはや考えなくとも身体が動くほどに修練したはずの忍の技も、力の抜けた四肢では繰り出すことができぬ。 ――色というのは、何と恐ろしいものだろう。人というのは、太古の昔から何と恐ろしい営みを為してきたのだろう。 心から雷蔵はそう思った。そんな風に思ったのは、初めてのことだった。 十の頃から共にいた三郎は、ある意味では雷蔵自身の一部でもある。故に、彼と肌で触れあったところで、そのような恐怖はなかった。ひとつに溶けてしまいそうな快楽ばかりがあった。それが、七松とこうして肌を合わせて、初めて分かった。 「――怖いか?」 雷蔵の胸から腹にかけてを愛撫していた七松が、顔を上げてそっと尋ねた。くたりと力の抜けた雷蔵の身体の、それでもわずかな強ばりから気づいたらしい。 言葉にはせず、問いに頷く。それを見た七松は、二度、三度、瞬きをしてから伸び上がった。雷蔵の顔に己の顔を近づけてくる。口づけされるかと思いきや、七松は忠犬のように舌を出して雷蔵の目元をペロリと舐めた。その舌の熱で、初めて雷蔵は自分が涙を溜めていたことを知る。 「あ……」 何と言えばいいのか分からないまま、雷蔵は固まった。七松は何事もなかったかのように愛撫を再開する。七松はじきに雷蔵のものを口に含みながら、足の間の奥――後孔に手を伸ばした。 「あっ……っ……くぅ……」 教師の指示で、ある程度、行為の準備をしてきているため、後孔はあっさり七松の指を受け入れる。クチクチと滑らかに抜き差しが行われているのは、彼が密かに油か何かを使ったせいだろう。 馴れない身体では後孔からの快楽は拾えないが、それでも前への愛撫には反応する。身体を開かれ、快楽を与えられるがままになりながら、雷蔵は部屋の片隅に立っている蝋燭台の上の灯りを見つめた。 生理的ににじむ涙のせいで、灯りはぼんやりぼやけながら夜の闇を、妙な熱気のこもった部屋を照らし出している。部屋のあちこちから、吐息や微かな喘ぎのような声が聞こえてきた。 皆、予定通りに行為を行っているのだろう。 ――あぁ。 雷蔵は内心、ため息を吐く。 交合という行為は、恐ろしい。その行為を為すときには、人は誰しもまったくの無防備にならなくてはならない。――だが、だからこそ、付け入る隙がある。房事の場で持てる武器は唯一、己の心の中にある刃のみ。抱くにせよ、抱かれるにせよ、心の刃ひとつで己を保たねばならない。 初めて身を繋げるのが、三郎であったならよかったのにという気持ちは、もちろん存在する。だが、三郎との行為の中ではきっと、房事の恐ろしさとその利点には気づかなかっただろう。これでよかったのだ、と雷蔵は思った。恐怖も快楽もわずかな後悔もすべて含めて、なるべくしてこうなったのだ、と。 雷蔵は瞬きをひとつして、目の縁に溜まった涙を頬へ伝わせた。視界が少しはっきりする。行為への本能的な恐れから少し強ばりの残った四肢に命じて、雷蔵は意識的に身体の力を抜いた。 わずかな雷蔵の変化に気づいたのか、七松が顔を上げた。雷蔵の上に身を乗り上げて、確かめるように瞳をのぞき込む。 「“気づいた”か」 何に、とは言わない。けれど、情欲と同時に刃のように強い意思を宿す七松の目を見れば、彼の言わんとしていることが分かった。 雷蔵は、目に意思を込めて七松を見返した。 「気づきました、おそらく」 「そうか。よくやった」 七松は笑みを浮かべた。そこに浮かぶのは揶揄でも優しさでもない。戦友に対するような共感があるばかり。そのまま、七松は顔を近づけて雷蔵の唇を甘く噛んだ。愛撫のはずなのに、そこに情欲はない。友の肩を叩いて励ますような、そんな口づけだ。 短い間の後に顔を離して、七松は雷蔵の額に己のそれを軽くぶつけた。 「不破、房事に及ぶ者が、そんな風に正気の目をしていてはならない。己をなくすな。だが、房事に身を委ねよ」 「ですが……身を委ねながら、己を保つことは難しいです」 「忍ならば、恐怖を捨てて身を開け。……そうだな、恋しい相手と抱き合うとでも思えばいい。相手に己を明け渡しながら、しかも、心の刃を立てて色に呑まれようとする己に抗え」 そう言いながら、七松は雷蔵の体内にある指を動かした。指はいつしか二本に増えていて、ばらばらに体内を刺激する。雷蔵はその刺激に意識を向けた。微かな快感の芽を追いかけて、控えめに腰を揺らす。 七松も調子を合わせるように手を動かした。 「恥じらう必要はない。もっと、だ」 言われるがままに、雷蔵は腰を揺らした。前と後ろに同時に与えられる感覚に、翻弄されそうになる。気持ちいい。あ、あ、あ、と勝手に喘ぎ声が口から零れでる。かすかだったはずの快感はいつしか大きく育っていて、雷蔵を呑み込む波となって押し寄せた。その波に流されながらも、雷蔵は必死に己を保とうとする。 次の瞬間。ふと感覚が逆転した。身体は相変わらず快楽を覚えて、大胆なほどに腰が揺れている。あぁ、と喘ぐ声音がひどく甘い。それでも、頭の片隅では冷静に善(よ)がる己を見つめている自分自身がいた。 ――心の刃を立てる、とはこういうことか。 もはや雷蔵はためらわなかった。七松の腕を掴んで、欲しいとねだる。彼も心得たもので、しとねの上に起きあがってから雷蔵の腕を引っ張った。 「来い」 胡座をかいた七松の上に導かれる。雷蔵は彼と向き合いながら、白い寝間着の間から勃ち上がったものの上に腰を下ろしていった。 「くっ……」 内蔵を押し上げるような抵抗感と圧迫感。それに痛み。雷蔵はつとめて力を抜きながら、口を開いて荒い息を逃す。どれだけ身体を馴らそうと、初めての身では苦痛はどうしようもない。七松が慰めのように背を撫でてくれる感触だけが、唯一の救いだろうか。 彼の気遣いに応えたくて、雷蔵は七松の寝間着の襟に手をかけた。襟元を開いて、たくましい裸の胸に自分の胸を押しつけるようにして掻き抱く。 雷蔵はうめき声を上げながら、己の意識を身体から切り離した。努めて苦痛を感じている己を“観察”する頭の中の自分自身。そうやってやり過ごして、とうとう最後まで七松の性器を受け入れた。 「はっ……七松、先輩……」 「いいぞ、雷蔵。動けるか?」 返事の代わりにひとつ頷いて、雷蔵は腰を揺らした。自分の速度で動いているうちに、苦しさの中に快感が混じりだす。その快感を追うように腰を振った。 「んっ……あ、あぁ……」 誘うように、七松の耳元で甘い声で喘ぐ。七松はクツリと笑って、雷蔵の腰を掴んだ。ズンと下から突き上げられて、衝撃が頭のてっぺんまで駆け抜ける。 「……イイ……ぞ。その調子、だ」 甘く掠れた声で、七松が言った。二人は互いの目を見交わし――情欲に染まった目の中に、それでもなお欠片ほど意思の光が残っていることを見て取って、微笑した。どちらからともなく、顔を近づけて唇を重ねた。 *** 「――あっ、……っ……先輩……」 隣のしとねから聞こえてくる甘い声音に、三郎は気が気ではなかった。雷蔵の可愛らしい声音が、皆に聞かれてしまう。不安はそればかりではなかった。七松に抱かれて甘い声音を漏らす雷蔵――もしかして、そのうち七松先輩が好きだと言い出すのではないだろうか。あり得ないとは知りながらも、そんな不安が心を横切る。 「……こら。集中しろ、鉢屋。不破は小平太に心を奪われたりしない。小平太がよそ見することは、私が許さない」 冷静な声が降ってきて、三郎は我に返った。途端、体内にある中在家の熱の存在を思い出す。丁寧すぎるほど丁寧に馴らされたおかげで、挿入後しばらく経った今では異物感とむず痒いような快感の芽を感じていた。 だが、それだけだ。雷蔵と七松のように、行為に夢中になるにはほど遠い感覚でしかない。 「……すみません、先輩」三郎は謝った。 「構わない」中在家は冷静な声で言った。「……お前が房事に向かないのは、分かっていた」 そう言われると、天才と呼ばれ馴れた三郎の自尊心が異議を訴えだす。思わず尋ねていた。 「なぜ、私には向かないと?」 「房事は、己をさらけ出して、しかも己を失わないようにしなければならない。理詰めでものを考える人間には、難しいことだ」 「……中在家先輩も?」 「……あぁ……。私も、苦手だ。――房事には得手不得手がある。得てして、抱かれる側で感じることのできる人間は、抱く側も上手い」 ――現に小平太も昨年、先輩に身も世もなく善がらされていた。それが今は不破を抱いて、喘がせている。 中在家の言葉に、三郎は目を丸くした。抱かれる側の七松というのは、ちょっと想像できない。 「嘘ですよね?」 「真実だ。だが……鉢屋は私ほどは房事が下手ではないように思う」 「なぜ?」 「かわいいからだ」 まるでこの世の真理を告げるような真面目な顔で、中在家は告げた。かわいいって何だ? 三郎はツッこもうとして起き上がりかけたところで、再び体内にあるものの存在を思い出す。 身動きしたとき、体内が収縮したのかむず痒いような刺激が強まった。その感覚に三郎は慌てる。 「なっ、これ……いったい」 「――大丈夫だ、鉢屋。昨年の小平太はかわいかった。今のお前もかわいい。だから、心配ない」 安心させるように、中在家はぎゅっと三郎を抱きしめた。その腕の感覚に、不覚にも力が抜けていく。三郎は快楽の波が間近に迫っていることに、今更、気づいた。 だが、どうしようもない。できるのは、口で反論する程度である。 「だから……かわいいって、何なんですか……」 「お前は抱く方も抱かれる方も、きっと上達するということだ。考えずに身を委ねろ。上達すれば、不破を悦ばせることもできるのだから」 中在家は三郎の顔を避けて、なだめるように首筋や肩口に口づけを落とした。その優しい感覚に、こわばっていた身体が勝手に解けてしまう。 ――もう、いいか。 行為への恐怖や身構える気持ちがどうでもよくなってきて、三郎は身体の力を抜いた。中在家が与えるどこまでも優しい感覚にだけ、意識を集中する。 ――中在家先輩が房事に向かないなんて、嘘でしょう。ていうか、かわいいの意味もまだ聞いてない。 内心そうぼやきながら、三郎は中在家のもたらす感覚に身を委ねた。 pixiv投下2015/01/18 |