・合意のない性行為描写注意


9.(ED2)





 何度もシュウの名を呼んだけれど、彼はもう目を開けなかった。私は泣きだしそうになったが、そうしている暇はない。ぐっと堪えてその場で立ち上がった。
 とにかく、何とかしてリンにこのことを伝えなくてはならない。
 と、そう思ったときだった。カツカツカツと硬質な足音が、廊下から聞こえてくる。刻むように正確なそのリズムは、確かに馴染みのあるものだった。

「そこにいるのだろう。気配で分かるぞ――

 廊下から聞こえてくる響きのいい声音。そして、壊されたドアから一人の男が部屋に入ってくる。ニホン政府軍の、ややクラシックなデザインの軍服をまとったその姿は、源泉に見せられた写真の中から抜け出して来たかのようだった。
「――シキ」
「久しいな。お前がリンと共にレジスタンスに入ったことは知っていた。早く迎えに来たかったが、これでも制約の多い身だ。そう上手く事が運ばず、遅くなった。……それでも、ようやくお前に逢えた」
 優しげな微笑さえ浮かべ、シキはこちらに手を差し伸べる。その姿に、トシマの城で彼がニコルの適合者となったときのことが、思い出された。
 私は、あのときと同じように、首を横に振った。
 部屋に横たわる仲間たちの躯、死んでいった仲間たち、今や軍の内部でも出回っているというライン、アパートへ連行に来た軍人たちの冷たい表情……いくつもの映像が、脳裏にフラッシュバックする。シキのことは好きだった――今でも好きでいる。それでも、シキがしたことを、これからするであろうことを、私は認めることができない。
 だから、シキとは行けない。
 むせるほど濃い血臭の中、私は深呼吸を一つした。そして、腰のホルダーからナイフを引き抜いた。ケイジから託されたそのナイフは、今ではすっかり手に馴染んでいる。そのナイフを構えた。
「私はあなたとは、行かない。行けない。だて、あなたは変わってしまった……今のあなたのすることを、私は許せない」
「許せないとは、ラインのことか? それとも、レジスタンス狩りのことか? お前には分からないだろうが、いずれも必要なことだ。第三次大戦と内戦で弱ったこの国が生き残るためには、レジスタンスのような国内の敵がいては不都合だ。そして、ラインはこの国が他国の侵略を免れるための、軍事力の向上に必要なものだ」
「あなたがそう言うからには、きっとそうなんでしょう。それでも、今の政府や軍は、あまりにも弱い人々を切り捨てすぎる。ただ『おかしい』と意見を言っただけで投獄される。そんなことおかしい」
「そう思うのは、お前が過去の平和な時代を知るからだ。今の世では、お前の常識は通用しない。強い国にならなければ、ニホンは生き残れない――」
 と、そのときだった。廊下を駆けてくる足音と共に、シキの部下らしい兵士が一人現れた。兵士はシキに向かって「少将」と呼びかけた。
「制圧完了しました。周辺にいた見張りは、抵抗したために全員射殺しました」
「分かった」シキは兵士に頷いてから、再びこちらへ目を向ける。「さぁ、時間切れだ。この隠れ家にいた者は、お前を除く全員が死んだ。リンの方へも、アキラの部隊を向かわせてある。あちらは今頃、戦闘になっているだろう」
「アキラの、部隊……? アキラがリンと闘うことを承知するわけが……、」
「今ではアキラは俺を崇拝し、俺に忠誠を誓う第一の腹心だ。お前やリンの知るトシマの頃とは違う。アキラは、強く、美しくなった」
「何てことを! あなたは、リンがアキラを想っているのを知っていたのに、アキラを向かわせたんでしょう!? 何て酷い……」
「酷い? 酷いことなど何もない。正当な戦術の一環だ……そう、リンがお前を俺の目から隠し続けたようにな。――、俺は力ずくでもお前を連れていくぞ。ついでに、レジスタンスなどと称して下らない遊びにうつつを抜かし、俺の邪魔をするリンを始末しに行ってやろう」
 絶望と共に、私はシキの言葉を聞いた。リンは今、あれほど想っていたアキラと闘っているかもしれない。この上シキまでリンの元へ行けば、まずリンが助かる見込みはない。
 脳裏にリンの明るい笑顔が浮かぶ。
 リンを死なせるわけにはいかない、と思った。リンはとトシマを出てからの数年、生活を共にしてきた。この時代に来たことで家族を失ったわたしにとっては、血の繋がりはなくとも、リンは弟同然に思える。
 せめて――せめて、シキを足止めして、時間稼ぎだけでもしなければ。
 決死の思いでナイフを振りかざし、私はシキへと跳びかかった。その瞬間、銃声と共に身体に衝撃を感じた。左肩の辺りを撃たれたのだ。その熱と痛みに、私はナイフを取り落とし、その場に崩れ落ちた。


***


 が崩れるように倒れるのを、シキは呆然と見つめていた。信じられない思いで振り返ると、先ほど伝令に来た部下が、銃を構えたまま震えていた。
「も、……申し訳ございません! 少将をお守りするには、こうするしか……」
 シキは無言で刀を抜き、部下を斬り捨てた。
 兵たちには、今回の作戦の最優先事項は、 の身柄の確保だと予め伝えてある。彼女を撃った部下の行動は、命令違反にあたる。それでも、結果的に命令違反を犯した部下を斬ったシキの行為は、懲罰の対象になるだろう。分かってはいたが、このときシキは激情を抑えることができなかった。
 シキはすぐにの元へ戻った。見れば、彼女はぐったりと目を閉じていたが、弱々しい息がある。左肩辺りの傷口は、心臓の直撃は免れていたものの、出血がひどかった。
 すぐさま、シキは衛生兵を呼び、応急手当をさせた上で、を軍の病院へと運ばせた。
 そして、すぐに手術が始まった。
 シキは一度は基地に戻って急ぎの仕事を済ませ、病院に駆けつけて手術が終わるのを待った。それは、ひどく辛い時間だった。ニコルを得て以来全能になったかのような気でいたシキも、このときばかりは為す術もなく、一心に手術が無事終わることを、祈るしかなかった。
 病院側が用意した別室で待つ間、シキは自分自身を訝しく思っていた。
 
 なぜ、己はこれほどまでに、に執着するのか。

 以前には、を託されたから守るのだと考えていたこともある。けれど、今の執着はそれとは全く異なっている。
 傍近く侍らせるなら、より美しい女や従順で扱い易い女は、それこそいくらでもいる。しかし、トシマで離れたときから――いや、彼女がまだ彼女自身の姿をしていなかったときから、既にこの理由もない執着は始まっていたのだ。今捨てられるような執着ならば、これまでにとっくに捨てている。
 けれど、とシキは思う。己の抱く強すぎる執着は、このままではを押し潰すだろう。それは、避けなければならない……。


 やがて作戦行動を終えたアキラが、シキのもとへ駆けつけた。シキは戻って休息を取れと言ったが、アキラは聞き入れない。結局、二人で手術が終わるのを待つ間、シキはアキラに言った。
「アキラ、が退院したときには、俺の官舎に住まわせる。世話は使用人達がするが、何かあったときには面倒を見てやれ。――俺は、しばらく官舎には戻らん」
「承知しました。ですが……よろしいのですか? 貴方は彼女を迎えるのを心待ちにしておられたのに」
「構わん。俺は忙しい……そろそろ、“例の件”も進めなければならんからな」


***


 目覚めたとき、私は見知らぬ清潔な白い部屋にいた。長い眠りから醒めたように、頭はぼんやりとしていた。しばらくうつらうつらと微睡んでいると、白衣の男と軍人が入って来る。それで、自分が病院にいるのだと分かった。
 医者が診察を終えて出ていくと、後ろに控えていた軍人が近づいてくる。よく見れば、それはアキラだった。
「ここは軍の病院です。あなたは撃たれてここへ運ばれました。一時は危険な状態にありましたが、手術も成功しましたので、もう心配はありません。もう少し回復なさったら、あなたには主の官舎に移って頂きます」
 アキラは以前からは考えられないような、恭しい態度で丁寧な言葉遣いをした。まるで別人のようだ。私は何か尋ねようとしたが、なぜか声が出て来なかった。
『主?』仕方なく、唇だけを動かす。
「シキ様のことです」私の唇を読んで、アキラが答える。
『――そうだ、リンは? リンはどうなったの?』
「残念ながら、邪魔が入ってリンは取り逃がしました。無事ですよ」
『リンと闘ったのね……リンは今でもあなたのことを、大切に思ってるのよ。アキラ、あなたはどうして軍なんかにいるの?』
「トシマであなた達と別れてから、俺は主に救われ城を脱出しました。そして、あの方の強さを目の当たりにして、従うべき相手は他にいないと確信したのです。――本当に、お久しぶりです、様」
『敬語を使うのはやめて。アキラでない人と話してるみたい』
 私は目を閉じ、やっとそれだけを言った。
 尋ねたいことは色々あったが、疲れてしまって睡魔が襲ってくる。すぐに私の意識は眠りへと引き込まれていった。


***


 しばらくすると、医師の許可が下りて私はシキの官舎に移って療養を行うことになった。シキの官舎というのは第三次大戦以前に建てられたという結構な豪邸で、初めて見たときには驚いてしまった。
 私の退院に立ち会ったのはアキラで、その後も度々アキラが様子を見に来てくれた。
 シキの邸での待遇は、良すぎるといっていいほどだった。私は困惑しながらも、不自由のない生活をさせてもらった。リンや仲間たちのことを思うと心配だったが、どうすることもできない。
 生活の不自由はない代わりに、外へ出ることは許されなかった。それに、外部の情報に接することさえ制されていた。新聞を読むことも許可されず、そればかりかこの家にはテレビやラジオもないのだ。
 仕方なく、私は日々をぼんやりと過ごした。いっそ自殺しようかとも考えたが、それは私の趣味ではなかった。
 病院で目が覚めて以来、私の失った声は回復していない。けれど、何もせず日々を過ごしているために、何も支障はなかった。声を失ったことについて、医師の診察はストレスとショックによるものということだった。最初はすぐに治ると自分でも楽観していたのだが、なかなか治らない。やがて、私は自分の意思を伝えるのにスケッチブックを使うことを覚えた。それを使って、時々訪れるアキラと雑談をするのが、暇の慰みになった。
 そのとき、アキラから聞かされて、私はシキがクーデターを起こし、ニホンの国家元首になったことを知った。ニホン国総帥というのが、シキの新しい地位だった。
 シキはますます多忙になり、ますます邸に戻らなくなった。時々、シキは邸に戻ると私の様子を見に来ることがある。しかし、その態度は奇妙なもので、私の顔を見るとすぐに立ち去ってしまう。まるで、そこにいることを確認して満足しているかのようだった。

 このまま何も変わらず日々が続いていくものと、私はどこかで甘い考えを抱いていたのに違いない。けれど宙ぶらりんの日々にも、あるとき終わりがやって来た。


***


 夜半、部屋の扉がノックされた。出て行くと、そこに立っていたのは、シキだった。久しぶりにシキは時間があるようで、私の顔を見にくるときには珍しいことに、軍服ではなかった。初めて見る、ごく普通のシキの年代の男性がするような普通の格好をしていて、私は何だか彼の前に立っているのが気恥ずかしくなった。こんな風にシキのラフな格好を見るのは、実はこれが初めてだった。
「今、話せるか?話したいことがある。書斎へ来てくれ」シキは尋ねた。私は頷き、部屋の中へスケッチブックを取りに戻ろうとした。すると、それを見ていたシキが私を止めた。
「アキラから、お前の声のことは聞いている。俺はお前の唇の動きを読もう。スケッチブックは不要だ」
 そこで、私はシキに従って書斎へ向かった。
 書斎に入ると、本の独特の紙の匂いが鼻についた。その匂いに、知らず知らずのうちに緊張していた心が、僅かに和らぐ。シキは書斎の奥へ進んでこちらへ向き直ると、後ろにあった立派なデスクに行儀悪くもたれかかった。
「俺が今では国家元首の地位にあることは、お前も知っているだろう?ニホン国総帥となっても、俺は軍人時代からのこの邸を使って来た。しかし、ここではやはり公務に不便だ。じきに、総帥府近くの官邸に移ることになる」
『そう……ですか』
 相槌が思わず敬語になる。いざ目の前にして話すとなると、国家元首になってしまったシキとの距離感が分からなくなってしまったのだ。
「敬語を使う必要はない」シキは可笑しそうに、少し笑った。「どういう立場になろうと、お前に接する俺自身の本質は変わらん」
『でも……』
「構わん。お前はいつも俺と対等の立場で、隣に立て。――お前を、いずれ俺の妻となる者として迎えたい。官邸へ来てくれ」
 突然の言葉に、私は頭が真っ白になってしまった。
『冗談でしょう』
「俺は本気だ。もちろん、すぐに婚礼とはいかないだろうがな」
『無茶を言わないで下さい。私はレジスタンスの人間ですよ? あなたを殺そうとしたこともある、犯罪者です。そんな人間を、裁判にもかけずここに置いておくことからして、間違ってる。この上私と結婚、なんて……国家元首が法を無視する気ですか』
「お前一人のことなど、どうとでもできる。法を曲げても、俺はお前を傍に置きたい。お前自身、俺を嫌っているわけではなさそうだが、この求婚を受けてはくれないのか?」
 私は頭を振った。確かにシキの申し出は、信じられないほどの幸福だと思う。国家元首の妻という地位が欲しいのではなくて、シキにそれほど必要だと思ってもらえたということが、とても嬉しい。
 けれども、やはり私は今のシキを受け入れられない。私が想うのは、ニコルを得る前のシキなのだ。
『私は、あなたの考え方や政策に賛成できない。昔はまやかしの力と嫌っていたラインを、今では当たり前のものとして広めている……あなたがよく分からない。結婚なんてできない』
「頭ではそう思っても、感情は違うのだろう? お前の目を見れば分かる」
 不意にシキは手を伸ばし、頬に触れてこようとする。私はとっさに身を引いた。伸ばされたシキの手が、つかの間宙をさまよい、ゆっくりと戻される。その光景に、むしろ私が胸の痛みを感じる。ふと微かに笑う声が聞こえ、見ればシキは笑っていた。
「いつもお前はそうだ。理性と感情で望みが異なるとき、いつも理性を選ぶ……せめて一度感情で俺を選んだらどうだ? ――俺はそうしたぞ。お前の手術の間、この俺が天に祈った。この女を死なせてくれるな、どうかこの手に留めてくれ、とな」
 その言葉に、胸が締めつけられるような気がした。唇を動かせば身勝手な――シキに心を許す言葉が零れそうだが、そんなことをするわけにはいかなかった。
 今、シキの彼らしくない甘い言葉に頷けば、私の感情のある部分は満足するに違いない。けれど、私の良心に背くことになる。そうやって自分に甘える私を、きっと私は許せない。また、シキも私に感情に従えと言うが、そんな私のことは、彼は求めていない気がする。
 結局、私は唇を結んで首を横に振り続けるしかなかった。
「なぜだ? なぜそこまで俺を拒む? ……トシマを出てから今までの間に、他に男ができたか」
 シキはそう言って、すっと目を細めた。その眼差しに剣呑な光が浮かぶ。
 本能的に危険を感じながら、私は更に首を振った。
『違う……そういうことじゃなくて、』
しかし、シキは私の声に耳を貸そうとはしない。
「相手は誰だ。リンか……他の誰かか」
『違う、シキ。だから、そうじゃなくて』
「その男を探し出して、お前の目の前で嬲り殺しにしてやろう。お前は鎖に繋いで、死ぬまで屋敷で飼ってやる……あぁ、そうしたらお前は自ら死を選びそうだな。理性を壊してやるのが先か」
『……っ!』
 怖くなって、私は思わず逃げ出そうとした。が、それより先にシキに腕を掴まれ、捕らえられてしまう。
 シキは私を引きずるようにして、三人掛けのソファの傍まで歩いて行った。そして、そこに私を押し倒し、身体の上に乗り上げてくる。その意図を悟って私は暴れた。けれど、シキはびくともしない。
 と、そのとき不意にシキの手が咽喉元に宛てがわれる。以前首を締められたときの苦しさを思い出し、私は反射的に抵抗も忘れて身を強張らせた。見上げれば、シキはこちらを見下ろしたまま苦しげな表情をしていた。
「この手に力を込めれば、思い通りにならない忌々しいお前を葬ることができる。簡単なことなだ。……それなのに、なぜ殺せないのだろうな」
 次の瞬間、シキは私の襟元に手を掛けて、一気に私の衣服を引き裂いた。 着ていたワンピースの胸元が裂け、下着が露わになる。私は暴れ叫んだが、やはり声は出ない。助けを呼ぶこともできないと知り、心が絶望に染まっていく。
 シキは呆気なく下着を剥ぎ取り、胸元に顔を埋める。生々しい舌の感触。その後に、乳房の柔らかな皮膚に歯を立てられる。
『っ……シキ、やめてっ……!』声のない叫びは虚しかった。
 シキは私の両足を膝で割り、足の間の身体の中心に触れる。その感覚に、私は今度こそ恐怖にすくみ上がった。けれど、シキの手は容赦なく下着を引き下げてそこをまさぐる。
 長い指が中心にある萌芽やその周辺をなぞるけれど、緊張で何も感じない。違和感があるばかりだ。
 やめて、とシキの肩を叩くと、ようやく彼は顔を上げて、私を見た。
『やめて……シキ……本当に、私……私、怖い』
「嘘をつくな。ここに何度男をくわえ込んできた?」
 残酷な言葉と共に、シキの指が萌芽を離れ、体内に侵入してくる。誰も受け入れたことのないその箇所は、指だけでも強い異物感といくらかの痛みを訴えた。
 痛いというよりはただもう怖くて、涙が込み上げる。すると、シキ顔を寄せて、いっそ優しげと言える仕草で頬に流れる涙を舐め取った。
……お前は俺のものだ……俺だけのものだ」
 熱っぽい囁き。体内をまさぐる指が抜き去られ、少しの間の後に別の熱く弾力性のあるものを宛てがわれる。
 私は逃げようとしたが、逆にシキにぐぃと引き寄せられた。次の瞬間、熱い塊が狭い箇所を引き裂くようにして体内に入ってくる。そのあまりの痛みに、私は絶叫した。
「いやあああぁぁぁぁ……!」
 まるで堰を切ったかのように、それまで出なかった声が溢れ出る。断末魔のような私の絶叫を聞きながら、シキは心底嬉しげに笑っていた。

「あぁ、いい声だ。やっとお前の声が聞けた」

 痛みの中、うっとりとシキが囁くのが聞こえた。






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End.

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